我が家が築二十年の戸建てを購入し、大規模な改修を行った際、最もこだわったのが「リビングの一部を土間にする」という大胆なプランでした。最初は家族からも「冬は寒いのではないか」「落ち着かないのではないか」という反対意見もありましたが、完成から一年が経った今、土間リビングはこの家で最も愛される場所になっています。私がこのプランを強く希望したのは、長年の趣味である観葉植物とロードバイクを、日常生活のど真ん中で楽しみたかったからです。フローリングの部屋では土の入れ替えや水やりを行うたびに汚れを気にする必要がありましたが、土間であれば鉢を床に直接置いて、じょうろでたっぷり水を与えても全く問題ありません。水がこぼれてもサッと拭くだけで済みますし、冬場に植物を暖かい室内へ移動させる際も、土間なら大きな鉢を移動させるストレスがありません。また、高価なロードバイクをリビングのインテリアとして飾りつつ、雨の日にはその場で整備ができるのは、趣味人にとって至福の時間です。さらに意外だったのは、愛犬との暮らしにおいて土間がこれほどまでに役立つとは想像していなかったことです。散歩から帰ってきた際に、玄関で無理に足を拭かなくても、土間をクッションスペースとして利用すれば、犬もリラックスして室内へ入ることができます。夏場はひんやりとした土間の床が気持ち良いらしく、愛犬がいつもそこで昼寝をしている姿を見ると、このリフォームをして本当に良かったと感じます。冬の寒さ対策については、床暖房を導入することで解決しました。土間は蓄熱性が高いため、一度温まると冷めにくく、じんわりとした温もりがリビング全体に広がります。土間とフローリングの境界には段差を設けず、素材の切り替えだけで区切ったことで、視覚的な広がりも生まれました。今では、週末に土間でコーヒーを淹れながら植物を眺める時間が、私にとって最高のリフレッシュになっています。住まいの中に土足で歩ける「外のような中」があるだけで、これほどまでに暮らしの自由度が高まるとは思いませんでした。リノベーションを検討している方には、ぜひ常識に縛られない土間の活用を検討していただきたいです。
趣味を満喫する土間リビングのある暮らし