長年放置していたベランダの網戸が、いつの間にか小さな穴が開いて虫の侵入を許すようになっていました。業者に頼むことも考えましたが、以前から興味があったDIYに挑戦しようと思い立ち、週末にホームセンターへ向かいました。まずは道具選びからです。売り場の「網戸補修コーナー」には、色とりどりの網や聞き慣れない道具が並んでいましたが、事前に調べていたリストを手に、一つずつカゴに入れていきました。購入したのは、防虫効果が高い二十四メッシュの黒い網、サッシの溝に合わせた四・五ミリ径のゴム、ゴムを押し込むための専用ローラー、そして網戸専用カッターと固定用のクリップです。道具を揃えるだけで三千円ほどかかりましたが、これで家中の網戸を直せると考えれば、プロに頼むよりずっと安上がりだと自分に言い聞かせました。帰宅後、さっそく作業を開始しました。まず網戸をサッシから外し、広い床に置きます。古いゴムを引っ張り出すと、長年の埃と一緒にスルリと網が外れました。この際、サッシの溝に溜まった汚れを古歯ブラシで掃除するのが、綺麗に仕上げるための秘訣だと教わったので、丁寧に取り除きました。次に新しい網を広げ、クリップで四隅を固定します。いよいよローラーの出番です。ゴムを網の上から溝に当て、ローラーを転がすと、グイグイと網が溝に吸い込まれていく感触が非常に快感でした。角の部分はローラーの反対側についている尖った部分で押し込むのがコツで、ここがしっかり決まると網がピンと張ります。最後に余分な網をカッターで切り落とすと、まるで新品のような網戸が完成しました。初めての作業で一枚に三十分ほどかかりましたが、仕上がりを眺めるとなんとも言えない達成感がこみ上げてきました。驚いたのは、専用道具の使い勝手の良さです。特に専用カッターは、網だけを正確に切り落とすことができ、素人の私でも失敗することなく作業を終えることができました。道具を揃えるという初期のステップさえ踏み出せれば、網戸の張り替えはそれほど高いハードルではありません。むしろ、自分の手で家のメンテナンスを行う楽しみを知る、絶好の入門編だと言えるでしょう。これからは穴が開くのを待つのではなく、定期的に道具を取り出し、家中の網を刷新して、常に新鮮な空気を取り込めるようにしたいと思っています。
網戸張り替え道具を揃えて初めての自作体験記