週末、リビングのエアコン周辺に見つけた数本のひび割れを直すことにしました。これまで「いつかプロに頼もう」と思って放置していましたが、調べてみるとコーキング一一つで簡単に直せると知り、DIYに挑戦してみたのです。実際に作業を始めてみると、いくつかの重要な気づきがありました。まず、コーキング材選びの重要性です。内壁のクロス補修には、塗装が乗るタイプや、後からベタつきにくいアクリル系の専用材を選ぶべきだということを学びました。シリコン系を選んでしまうと、後で壁紙を貼り替えたり塗装したりする時に弾いてしまうため、内装用であることをしっかり確認する必要があります。また、作業中の「指の濡らし加減」が仕上がりを左右することも発見でした。指が乾いているとコーキング材が手にまとわりついてしまい、かえって周囲を汚してしまいますが、適度に湿らせることで滑らかに表面を整えることができました。さらに、亀裂の深さによっては一度の塗布では不十分な場合があることも分かりました。コーキング材は乾燥すると少し肉痩せして凹む性質があるため、深い溝には二回に分けて重ね塗りするか、少し多めに盛るのが正解でした。最初は恐る恐る進めていた作業も、リビング、廊下、洗面所と進むうちに手際が良くなり、家中の気になる隙間をすべて埋め尽くした頃には、確かな達成感を味わっていました。最も驚いたのは、壁のひび割れという小さなノイズが消えるだけで、部屋全体の明るさが一段階上がったように感じられたことです。これまでは無意識のうちにその傷を目にすることで、家が傷んでいるというネガティブな情報を脳に送っていたのかもしれません。たった数百円のコーキング材と一時間の作業で、これほどまでに清々しい気持ちになれるとは想像もしていませんでした。業者を呼ぶほどではないけれど、放っておくと気になる「住まいの小傷」に対して、自分の手で処方箋を出せるようになったことは、これからの家との付き合い方において大きな財産になったと感じています。
壁の割れ目をコーキングで直して分かった修繕のコツ